前回の記事ではお肉の鮮度を保つ冷凍の方法を紹介しました。
今回は”鶏肉の冷凍”について書こうと思います。
鶏肉は牛肉や豚肉に比べ安価で食費の節約にはもってこいの食材です。しかし牛肉や豚肉に比べて水分量が多いため痛むのが早いんです。そこで一手間加えることで長持ちさせ、さらに調理時間は短く味は美味しくすることができます。
”鶏肉を65℃に加熱してから冷凍保存する”
鶏肉の調理で気をつけることは中までしっかり火を通すことですが、加熱時間が長すぎると肉が硬くなってしまうという落とし穴があります。
鶏肉にはカンピロバクターという食中毒を起こす菌がいます。東京都健康安全センターによればカンピロバクターは50℃で7分以上、55℃で5分以上、60℃で1分以上、65℃で30秒以上で死滅します。
また、肉は60℃以上で色が変わり始め、66℃以上で肉汁が出始め硬くなります。
鶏肉の中心温度を65℃にすれば、殺菌もでき、肉汁たっぷりのやわらかいお肉になります。
では、やってみましょう。
必要なものは鶏肉(胸でもももでも)、大きめの鍋、熱湯、調理用温度計です。
工程は以下の通りです。
1 鶏肉をほぼ真空パックにする
2 大きめの鍋に66℃のお湯を用意する。
3 10分ごとに温度を測り65℃くらいになるように熱湯を入れる。
4 30分たったら取り出し、水で冷ましてから冷凍。
5 解凍して調理
工程1 鶏肉を1回分に切り分け前回の要領でほぼ真空パックにします。
工程2 鶏肉で温度が下がるのでなるべく大きな鍋を使う。我が家では保温調理器を活用しています。
工程3 最初鶏肉が冷たくお湯の温度が下がるので、10分たったら温度計で温度を測りながら熱湯を入れます。保温調理器を使えばあと20分放っておくだけです。楽!
普通の鍋の場合は10分ごとに温度を調節してください。
工程4 30分たったら水で冷ましてから冷凍します。
工程5 解凍では電子レンジは絶対に使わないでください。あっという間に100℃に達してしまい、肉汁が逃げ出し肉が硬くなってしまいます。
これで完成です。中まで火が通っているので炒めものでも揚げ物でも高温短時間で調理できます。(高温短時間じゃないと肉汁が逃げ出し硬くなってしまいます)
忙しい皆さんも短時間で美味しい鶏肉を召し上がってください。
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