食費と時間を節約する自炊論‐自分でほぼ真空パック編‐

一人暮らしの方も、同棲中の方も、共働きの方も、主婦の方も、生きているすべての人は、食事のために時間を消費します。それは毎日のことで、食事の準備を短時間で済ますことができれば、それに越したことはないですよね。

 

私は妻と二人暮らしですが、夕食の準備にかける時間は毎日30分程度です。

一汁一菜でよければ20分をきることも可能でしょう。第1回目はいかに時間をかけずに食事の準備をするか、その方法論の一つ”自分でほぼ真空パック”をお伝えします。

 

毎日の食事でやはり主菜では動物性たんぱく質を摂りたいですよね。

平日に買い物に行く時間はないのでお肉は基本冷凍保存です。この冷凍保存を上手にすることですばやくおいしい食事を用意することができます。

 

なぜ肉を冷凍保存するかというと、肉の腐敗を防ぐためです。ここで安易に冷凍してしまうと肉のおいしさを損なってしまいます。冷凍すれば細菌の繁殖を防ぐことができますが(細菌を殺すことはできません)酸化は防ぐことができません。なるべく肉に酸素が触れない状況を作らなくてはなりません。

 

最高の方法は真空パックにしてしまうことですが、真空パック機もなかなか高価なので、自分で、さらに低価格で真空パックに近い状態を作る方法を紹介します。

 

その方法とは

1 1回分の肉をラップでくるむ

2 ビニール袋に入れ、脱気して(空気を抜いて)縛る。(フリーザーバッグに入れるのも○)

 

手順1ではラップで酸化の元となる酸素をブロックします。流通しているラップにはさまざまな材質のものがあります。cc/m²・day・atmはどのくらい酸素を通すかの単位です。

 

ポリ塩化ビニリデン:60cc/m²・day・atm:サランラップ、NEWクレラップ

ポリエチレン:13,000 cc/m²・day・atm:ポリラップ、ハイラップ、NEWローズラップ

ポリ塩化ビニル:15,000 cc/m²・day・atm:ダイアラップ、リケンラップ

ポリメチルペンテン:50,000 cc/m²・day・atm:フォーラップ

ポリエチレン・ポリプロピレン多層:20,000 cc/m²・day・atm:ビューラップ5、ワンラップ

 

一目見てわかるように、冷凍保存に使うべきはポリ塩化ビニリデンのラップです。

※ポリ塩化ビニリデンのラップは高温になると有害物質が発生するので、気になる人は加熱用にはポリエチレン製のラップを使うといいです。

手順2のポリ袋はポリエチレン製で0.03mmの厚さのものが安価で縛りやすくかつ穴も開きにくいです。

手順2では袋から息を吸って”ほぼ真空状態”を作り出し空気が入らないように縛ります。口がつくのが気になる人はストローを使って下さい。フリーザーバッグは再利用出来るので、チャック付きフリーザーバッグでも○

 

これでセルフほぼ真空パックの完成です。これを冷凍することで細菌の繁殖を防ぎ、ポリ塩化ビニリデンのラップが酸化を防ぎます。

 

我が家では月に2回程度の買い出しで毎日美味しいお肉料理をいただいています。忙しい皆さんもこの方法で早くて安い食事を楽しんでください。

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